春になり新芽が出る前に野焼きが行われます。
この野焼きは、田や畑の枯れ草を焼くのですが、各地域毎に実施日を
決めて、消防署に申請して実施しています。
昨今言われているような、野焼き被害とか、野焼き反対、等の意見が
出る事はなく、地域住民で協力して行うイベントです。
今回は、野焼きのメリットや注意点などについて記事にしてみました。
・野焼きのメリット、なぜ行うの?
・野焼きを行うときの注意点
・やってはいけない野焼きとは
・最後に
野焼きのメリット、なぜ行うの?
なぜ、野焼きを行うのか。
・野焼きをすると焼かれた草や木などは 炭や灰になります。
この炭や灰はミネラル成分となって、雨が降ることによって地面に染み込み、
ミネラル豊かな土壌となるのです。
そして豊かな土壌は、新たに出る若草の肥料となるのです。
・もし野焼きをしないと、草や木の原っぱから森林に遷移していくのですが、
野焼きすることによりリセットされ、最初の状態になるわけです。
・農業害虫を焼き殺します。
野焼きを行うときの注意点
・消防所に野焼き日を申請します。
当日は、消防が駆けつけて、野焼きを見守ってくれています。
もちろん、火事にならないように行うのですが、いざという時のための心強い味方です。
側にいてくれるだけで安心します。
・風が強い時は中止にします。「
無理はいけません。予備日をとってます。
・火つけは風下から行います。
火つけは3人で行っていますが、風下から並んで、ガスバーナーで火をつけて行きます。
・野焼きの火が燃え移らないように、野焼きする箇所に周囲に燃えやすいものが
ある時は、周辺の草を刈っておきます。
これは、とても大事なことです。
安全地帯が確保されていることで、安心感がますのです。
・放水担当が数名いて、背中に水の入ったリュックを背負い、火が燃え広がらないように
水を放水して回ります。
水のリュックは思いので、若手が大体担当します。
火のそばに近づきますので、時に熱風を浴びながら頑張って放水します。
当たり前ですけど、火に勝てるのは、水ですね。
・他のメンバーは、大き目の木の枝を持ち、火が燃え広がらないように木の枝で
火をたたいて消します。
みんなで協力します。これが大事。
・火の勢いで熱風をもろに受けるので、帽子を被る、マスクをする、手袋をする、等の
恰好で臨みます。
火の粉などでやけどしないように、バッチリと保護して臨むのです。
みんなで協力し、2、3時間で終了となります。
終わったら、みんでお茶を飲んで解散します。
やり遂げた後は、美味しいね。
やってはいけない野焼きとは
上で述べてきた野焼きは、地域一体となって行うので問題はないのですが、
個人個人で行う野焼き、例えば、自分の庭の枯れ木や不要物を処分する
ために行う野焼きは勝手に行ってはいけません。
必ず、市町村、消防署への届け出が必要です。
やってはいけない野焼きとは、届け出無しで行うことです。
最低限、このルールは守らないといけません。
野焼きしたけれど、燃え広がって火事になってしまったでは遅すぎるのです。
最後に
田畑の野焼きをするタイミングというのがあります。
まず、乾燥してないと燃えませんので、天気に左右されます。
時期を逃すと、新芽がではじめますので、火が燃え広がりません。
野焼き後は、大地が真っ黒で何もなくさっぱりしています。
これからすべてが始まるんだ、という気持ちになります。