開田高原はかつて木曽馬の産地でした。
木曽馬と生活を共にしてきたという歴史があります。
開田高原の末川散策コースには、丸山馬頭観音があります。
ここは、木曽の三大馬頭観音の一つになっていて、質素な堂宇の中に木曽馬の馬像があります。
木曽馬がいかに大事にされていたか、ほんの少しその歴史に触れてみませんか。
今回は、丸山馬頭観音をご紹介します。
・丸山馬頭観への行き方
・丸山馬頭観音ってなーに
・丸山馬頭観音からの景色
・最後に
丸山馬頭観への行き方
木曽福島から国道361線で開田高原へ向かいます。
新地蔵トンネルを抜けると、そこは開田高原!
しばらく走ると信号機があり、そこを直進すると右手に開田高原郷土館が
見えてきます。
ここを起点として末川を散策するのが良いと思います。
なぜなら、
・観光案内もあるので、見どころなどの確認ができる。
・すぐ側に「霧しなそば」があるので食事ができる。
霧しなそば、お土産にしても喜ばれます。
・木曽馬の里も近くにある。
人懐っこい木曽馬に乗馬もできます。
・すぐ側に「開田高原アイスクリーム」があるのでアイスクリームを味わえる。
ここのアイスクリームは結構人気あるんですよ。
歩き疲れたらソフトクリームで元気を取り戻しましょう。
ということで、ここからのんびりと末川を散策するのが良いと思います。
さて、ここから丸山馬頭観音までのコースは
開田村郷土館→末川稗田の碑→丸山馬頭観音 となります。
距離にして約1.9㎞、約30分 (片道)
Google mapみてください。
国道361号を外れていますので、車の通行にも気を使う必要がありません。
■開田村郷土館
■末川稗田の碑
■丸山馬頭観音
丸山馬頭観音は小高い丘の上にあります。
少し急な坂道になりますので、ゆっくりと歩いていってください。
水分補給用のペットボトルは持参しましょうね。
夏は汗だらだらとなります。
急な坂道をのぼると、ブルーベリー畑が見えてきます。
もう一頑張り、細い道を上るだけです。
着きました!
丸山馬頭観音です。
丸山馬頭観音ってなーに
■馬頭観音とは、仏教における信仰対象である菩薩の一尊で、観音菩薩の
変化身の一つです。
長い年月馬とともに生きた暮らしのなかで、馬と人間の間には親近感が
生まれ、この手塩にかけて飼育してきた馬が病気や怪我などで死んでしまうと
飼い主は家族を失ったように悲しみます。
馬を馬墓地に丁寧に埋葬し、その後、馬の霊を供養するために馬頭観音の
石碑をたてました。
野辺にある馬頭観音の石碑は馬の墓石なのです。
■野辺にある馬頭観音の石碑の意味はわかったのですが、
丸山馬頭観音の由来はなんでしょうか。
開田村史を見てみますと、次のような一説が書かれていました。
丸山の麓には鉱泉があって木曽義仲の落ち武者が流れ込み、薬師寺を創立して、
その本尊に祭ったのがはじまりで、石の地蔵様は薬師像で、その後に末川が
馬産地となるに及んで馬の安全祈願の神様ー馬頭観音になった、
という民族めいた伝承です。
丸山馬頭観音は馬の安全祈願の神様だったんですね。
開田村がいかに木曽馬とともに歩んできたか、いかに馬を大事にしてきたかが、
わかります。
丸山馬頭観音からの景色
この場所は小高い所にありますので、景色がいいんです。
まず、御岳山がきれいに見えます。
下には村の家々が見えます。
反対側にはブルーベリーの畑が見えます。
最後に
どうですか、質素な堂宇でしょう。
急な道を上ってきた疲れを休めながら、木曽馬に思いをはせてみてください。
水とちょっとしたお菓子などを持参して散策してください。
夏場は熱中症に注意です。