お彼岸には「ぼた餅」や「おはぎ」をお供えします。
春は「ぼた餅」、秋は「おはぎ」です。
小さい時はこれを食べるのが楽しみでしたが、なぜ、春と秋で違うのでしょうか。
今回はこの違いについて記事を書きました。
・ぼた餅とおはぎの違い
・春の彼岸は「ぼた餅」
・秋の彼岸は「おはぎ」
・まとめ
ぼた餅とおはぎの違い
お彼岸にお供えするのは「ぼた餅」と「おはぎ」です。
両方、お米と小豆をつかっていますので材料は同じですね。
違いは、あんこです。
「ぼた餅」は「こしあん」ですが、「おはぎ」は「つぶあん」です。
小豆を使うのは、赤いからです。
日本では昔から「赤」は「邪気払い」や「魔除け」の効果があるとされていて、
小豆はその代表格なのです。
お米は、五穀豊穣の象徴です。
小豆とお米を合わせた「ぼた餅」や「おはぎ」は祭事には欠かせないもので
あり、お彼岸には「ぼた餅」や「おはぎ」が供えられているのです。
また、「ぼた餅」は大きめで丸い形に、「おはぎ」は小ぶりで俵の形に作ります。
春の彼岸は「ぼた餅」
「ぼた餅」は「牡丹餅」とも書きます。
牡丹の花言葉は「王者の風格」です。
4月から5月にかけて、華奢な木に大輪の豪華な花を咲かせる「牡丹」は、
不思議な生命力を秘めています。
この「牡丹」の花をみて、小豆の粒を牡丹に見立てて「ぼたん餅」から
「ぼた餅」になったと言われています。
「ぼた餅」はこしあんを使うのですが、これは、なぜかというと、
材料となる小豆は秋に収穫されますが、冬を越した小豆は皮が固くなっています。
そこで、皮をとってこしあんにしたのです。
「ぼた餅」は大きめの丸い形なのは、牡丹を表しているからです。
秋の彼岸は「おはぎ」
あずきの粒が残ったあんの様子が、秋の七草である「萩」の花に似ている
ことから、「萩の花」、「萩の餅」と呼ばれていました。
そして、中世の宮中の女官がつかう女房言葉で「おはぎ」とよんだことから、
現在までその名が使われることになりました。
「おはぎ」の大きさは少し小ぶりですね。形は俵をあらわしています。
まとめ
春のお彼岸は、春分の日(3月20~21日頃)を中心の日とし、前後3日の7日間。
秋のお彼岸は、秋分の日(9月22日~24日頃)を中心の日とし、前後3日の7日間。
この時にお供えするのは、
・春のお彼岸は「ぼた餅」
・秋のお彼岸は「おはぎ」
が正式です。
おもな違いは何かというと、こしあんか粒あんの違いです。
「ぼた餅」は牡丹の花を「おはぎ」は萩の花を表しています。
さあ、お彼岸には魔除け効果のある「ぼた餅」「おはぎ」を
お供えして、家族みんなの無事と健康をお祈りしましょう。