製造現場において、5S活動は大事な取り組みの一つです。
最近は、6S、7Sという活動もあります。
私は5S+1S(6S)活動を経験しましたので、それについて述べてみたいと思います。
・5S活動とは
・6S 7S活動とは
・5S+1S(6S)の実際の活動内容
・いろんな5S活動があります
仕事の5S
パソコンの5S
・まとめ
5S活動とは
まず最初に、5Sについて確認しましょう。
・整理(Seiri) ; いる物といらない物を区別して,いらない物を捨てること。
・整頓(Seiton) ; いる物を使えるようにキチンと置き、誰でもわかるように明示すること。
・清掃(Seiso) ; 常に掃除をしてきれいにしておくこと。
・清潔(Seiketu); 整理、整頓、清掃、の3Sを維持すること。
・躾 (Situke) ; 決められたことを正しく守る習慣づけのこと
6S 7S活動とは
6S、7Sの場合は、上記の5Sに次のものが追加されます。
・作法(Saho) ; 正しい行動ができること。
名刺の渡し方、挨拶の仕方、電話の取り方、等の正しい作法のことをいいます。
・安全(Safety) ; 許容できないリスクがないこと。
5S+作法(Saho) で6S
5S+作法(Saho)+安全(Safety) で7S
例えば食品会社ですと、
・洗浄(Senjyo) ; 汚れを取り除くこと。
・殺菌(Sakkin) ; 病原菌を死滅させること。
が追加される事があります。
5S+洗浄(Senjyo)+殺菌(Sakkin) で7S
5S+1S(6S)の実際の活動内容
私の5S+1S活動を記します。
●清掃活動
各職場では、毎朝10分間の清掃活動を実施します。
昔は始業前の10分間の自主清掃でしたが、現在は始業開始後の10分間になりました。
定時内に清掃が組み込まれる事は、社員にとってとても良いことです。
清掃には、
・全員参加する。(社長はじめ管理職も率先して清掃する)
・各自の清掃担当エリアを決める。
・トイレ掃除は交代で実施。
入社時に、まさかトイレ掃除を自分達で行うとは思いもしませんでした。
清掃業者にお願いしているもんだと思っていましたので、最初は戸惑いがありました。
トイレ掃除の効果は、自分たちの職場は自分たちできれいにするという意識付けになりました。
また、掃除する側の事を考えて、トイレはきれいに使うように意識が変わってきました。
●(5S+1S)活動組織がありました。
〇(5S+1S)委員の選出
・各部署には、リーダーを置きます。
・各部署から、メンバーを1名選出します。
〇全社の(5S+1S)委員は、
各職場の管理職(役員、部長、課長)と各部署から選出されたリーダーとメンバーで構成されます。
●活動の具体的内容
・(5S+1S)委員は毎月1回職場巡回し、(5S+1S)がキチンと行われているか確認する。
・毎月の職場巡回時のテーマをきめて、テーマを中心にチェックします。
作業スペースに余分な物が置いてないか。
棚が整理されているか(表示はされているか)
ゴミの分別が正しくできているか。
蛍光灯カバーにほこり、汚れはないか。
エアコンの掃除は定期的に実施され、チェックリストに記載されているか。
会議室は使用後きちんと片付けされているか。
等等、
・職場巡回で指摘された事項は、改善報告書を用いて1か月以内に改善結果を報告する。
・(5S+1S)委員は改善した現場を確認する。
・毎月の職場巡回の結果を毎月の全体集会で報告し、横展開をはかる。
●(5S+1S)活動は、どこまで踏み込んで行うか。
・ある程度職場の整理整頓が徹底してくると、職場巡回での指摘が細かいところに及んできます。
ある時、私は引き出しの中をチェックされました。
まさかこんなところまでチェックされるとは思ってなく、
なんでこんな所まで見るの、、
という感じです。
だって、引き出しの中は外から見えないじゃないですか、。
しかし、引き出し内に、本来は共通ファイルに入れておくべき資料があり
ましたし、
また、かなり乱雑でもありました。
机のなかの整理整頓も大事であると思った次第です。
・(5S+1S)活動は、細かいところまでガンガン取り組んだほうが、いい結果になります。
みんなの意識も高まってきます。
・各人の(5S+1S)に対する意識付けがしっかり出来ているかといことです。
日々の取り組みが大事です。
●他社を見る目
・このように、5S+1S活動を行っていると、他社を訪問した時にきれいかどうかが、気になるようになりました。
・駐車場がきれいで、ゴミ一つ落ちていなければ気持ちがいいし良い会社と思います。
・社員が元気よく挨拶してくれると、これまた気持ちいいし、元気になります。
・トイレがきれいで臭くなければ、これまた気持ちいいものです。
このような会社とは、一緒に仕事をしたくなるものです。
いろんな5S活動があります
仕事やPCにも5Sの考えて方を取り入れます。
●仕事の5Sとしては、
・整理; 価値ある仕事と価値のない仕事に分ける。
・整頓; 仕事の偏りをなくし、無理、無駄を減らす。
・清掃; 仕事がスムーズにすすむ環境をつくる。
・清潔; 整理整頓清掃を継続する。仕事の状況を視覚化する。
・躾 ; 仕事のルール、プロセスを習慣化する。
となります。
●パソコンの5Sとしては、
・情報の整理;
必要なデータと不要なデータを区別し、不要なデータを削除すること。
PCに、不要なアイコンが表示されていない。
PCに、データが体系に従ってフォルダに保存されていること
・情報の整頓;
必要なデータを、誰でも、すぐに取り出せる状態になっていること。
ファイル体系、ファイリング基準を決めておく。
・情報の清掃;
古い不要となったデータを取り除き、常に最新の状態にしておくこと。
不要な情報は削除し、常にゴミ箱は空にしておく。
・情報のセキュリティー;
清潔の代わりにセキュリティーとしました。
情報の機密性を保つこと。
パスワードをロックをかける。
重要、機密情報とほかの情報とをわける。
・躾;
データ取り扱いの関するルールをまもること。
情報セキュリティーに関するルールを守る。
ファイリング基準が守られている。
私はパソコンの情報整理整頓が苦手で、必要なデータを探し出すのに時間がかかってました。
ファイルの作り方が下手くそでしたし、ルールに従っていないこともありました。
そこで、まず取り組んだのは、古いファイルを捨て、最新ファイルのみを残すということでした。
今は、デスクトップがアイコンが一杯にならないように、なるだけ少なくなるようにしています。
時間が経つとどんどんデータがたまっていきますので、データの整理はその都度行い、次の日に持ち越さないようにしています。
会社では、月1度はPC整理デーをとして不要な情報の清掃に取り組んでいます。
最後に
5S、6S、7S活動を習慣化して、より良い会社にしていきましょう。
各自の意識を高めて習慣化していくことが大事です。