朴葉飯はご存知ですか。
朴葉の葉で作るレシピの代表的なものは、朴葉味噌、朴葉巻、です。
それぞれ味噌、餡入団子と朴の葉の組み合わせですが、もう一つ忘れている
のがありまよ。
それは、朴葉飯です。お米を朴の葉で包んで茹でたものです。
朴の葉の香りがする素朴な季節の食べ物です。
今回は、朴葉飯の作り方を記事にしてみました。
・朴葉飯ってなあに
・朴葉飯の作り方
・朴葉飯に合う漬物
・最後に
朴葉飯ってなあに
朴の木は木蓮科の植物で、その葉はものすごくでかくて葉の長さは20cm以上で
40cmにもなります。
葉には芳香があり殺菌作用もありますので、食材を包むのに使われます。
朴葉餅などは、皆さんご存知だと思います。
今回紹介する朴葉飯は、お米を研いて朴の葉で包み茹でたものなんです。
春の終わり頃から夏につくられるのですが、朴の葉は殺菌効果があるので、
保存食として作られていました。常温で数日は持ちます。
例えば、登山に行くときの食料として携行されたりしました。
夏のハイキングやピクニックでも重宝しますね。
味は、白米に朴の葉の香りがついて素朴な味なんです。
登山で一息つく時に朴葉飯を口にすると、元気がでてきます。
では具体的は作り方をみていきましょう。
朴葉飯の作り方
■朴の葉をとってきます。
40cm位の大きさのものがいいですね。
■朴の葉は2枚重ねで使います。
1枚だと、破れたときにお米がもれてしまうので、2枚使えば安心です。
■お米を研ぎます。
炊飯器で炊くときにお米を研ぎますね。これと同じように砥げばよいです。
炊飯器で炊く代わりに、朴の葉で包んで炊くということになります。
■砥いたお米を朴の葉にのせます。
お湯で茹でると膨らみますので、少な目にします。
目安は、朴の葉が40cm位でしたら、お米は計量カップの1/4程度でいいでしょう。
お米はキチンを朴の葉の上にバラケないように集めておきます。
・良い例
・悪い例
お米が周辺にバラケていますね。この状態だと出来上がったときに
ご飯が朴の葉のあちこちでついて、食べづらくなります。
■お米を朴の葉でつつみます。
・まず左右を閉じます。
・次に上側を閉じます。
・最後に下側(葉の根本のほう)を閉じます。
・上下をナイロン紐で縛ります。緩く縛ります。
固く縛ってしまうと、脹れたご飯ではじけてしまいます。
縛り方は、食べるときに紐をほどきやすいように、蝶結びにします。
こぶ結びはやめましょうね。
■鍋に並べます。
並べるときは、葉を重ね合わせたほうを下にします。
葉が重なっていて熱が通りにくいので、下にするのです。
■水をいれて上に鍋蓋をします。
重しです。
こうしないと浮いてきてしまうのです。
■火を中~強間にして、約40分茹でます。
もちろん、水の状態から煮ていくのですよ。
途中からブクブクしてきます。
蓋をします。蓋を少し開けておくのは、沸騰してこぼれるのを防ぐためです。
■茹で上がったら、試しに1個食べてみましょう。
お米の芯がなく煮えていたらOKです。
固めでしたら、もう少し湯で出ます。
ただ、あまり茹ですぎると、べたべたになってしまうので気をつけましょう。
■茹で上がったら、ざるに取り出します。
このとき、葉の根本のほうを下にします。
こうすることで、朴葉内の水が抜けやすくなります。
■出来ました。
温かいうちに食べてもよいし、冷めてから食べても良いです。
時に冷蔵庫に入れる必要もなく、数日は保存できます。
朴葉飯に合う漬物
朴葉飯には、どの漬物もあいますが、中でも、カブ漬けが良くあいますね。
朴葉飯は漬物だけで食がすすみます。
いろんな漬物を試してみてください。
最後に
どうですか、素朴な朴葉飯は。
朴の葉は、道の家で売っているでしょう。
簡単にできる朴葉飯と漬物をもって、ハイキングにでかけませんか。