近年、家族葬を行う方が増えてきています。
高齢化で付き合いのある友人があまりいないケースや、自分がなくなった時
には、家族や身内だけで静かに見送ってほしいと考える人が増えているのが
背景にあるようです。
家族葬というのはどこまで関係する方をお呼びすればいいのでしょうか。
呼ばれない方から、なぜ連絡してくれなかったのか、と文句を言われる
こともあると聞いています。
そこで、今回は家族葬について記事を書きました。
・家族葬はどこまで関係する方を呼んだらいいの
・家族葬で訃報連絡はどうすればいいの
・家族葬に呼ばれなかった場合はどうすればいいの
・最後に
家族葬はどこまで関係する方を呼んだらいいの
・家族葬とは、家族や親族、親しい友人・知人で行う葬式です。
・参列者者は1~40人位まで人数はばらばらです。
・家族葬の場合、香典、供花、供物を辞退するのが普通です。
・一般的な葬儀と同じように僧侶をお呼びして行う事が多いです。
葬儀の流れは、一般の葬儀と一緒で、通夜、告別式、火葬を行います。
・お呼びする関係者の目安は、
故人の親、祖父母、兄弟姉妹、配偶者、子供や孫(その配偶者を含む)
しかし、特に決まりはありませんので、故人と親しかった方や友人に
参列をお願いしてもかまいません。
肝心なことは、
「○○関係の方までの参加をお願いしてます」とはっきりさせることです。
親族にしてみれば、家族葬にします、と言われても自分は行くべきかどうか
迷ってしまいます。
これは、ご近所の方や仕事関係者に連絡する場合も同じです。
家族葬で訃報連絡はどうすればいいの
■参列して欲しい方に電話で連絡をします。
■参列をお断りする方へは、家族葬の通知のハガキをだします。
近親者で行う旨の通知。
故人の遺志でご香典、ご弔電などのお気遣いは辞退させて頂くこと。
通夜をしない場合はその理由も書いておく。
【通知の例文】
謹啓 〇月〇日 □□が逝去いたしました
故人の遺志により遺族親族のみで家族葬を執り行う事にいたします
つきましては 故人の遺志でご香典 ご弔電などのお気遣いは辞退
させていただきます
生前のご厚情にお礼申し上げます 喪主△△
■参列をお断りする方には、葬儀後に挨拶状を出して理解を得て頂いてもよいです。
ご連絡の内容は
・故人が亡くなったこと
・家族葬にて葬儀を執り行ったこと
・連絡が遅くなったお詫び
【例文】
妻○○ 入院療養中でございましたが
去る●月●日 ●●歳にて永眠いたしました
生前のご厚情には遺族一同こころよりお礼申し上げます
葬儀につきましては 故人の遺志により
〇月〇日に近親者のみで執り行いました
ご連絡をさしあげませんでしたご無礼を何卒お許しください
略儀ながら謹んでご通知もうしあげます
平成●年●月●日 △△(喪主名)
■家の近所の方への連絡
自治会長などに連絡して、家族葬であることを連絡します。
特に良くしてもらっている方には、直接家に行って挨拶するのが
良いです。「私は呼ばれないの、、、」という不満も湧きづらく
なるでしょう。
■会社への連絡
・誰がなくなったか
・葬儀のスタイルは何か
・いつからいつまで休むのか
・香典・弔電・供花は受け取るのか
・休暇中の連絡先
葬儀のスタイルは特に大事です。
葬儀は身内だけが参加する家族葬で行います、と明確に伝えます。
家族葬の場合は、会社の上司や同僚からの香典は辞退します。
会社から支給される慶弔金は福利厚生の一環ですので、受け取っても問題ありません。
葬儀に呼ばれなかった場合はどうする
基本的に家族葬では、喪主・遺族側から参列の案内があった場合のみ参列を
しますので、遺族からの案内がない状態で参列することは控えましょう。
それでも葬儀後に線香をあげに行きたい場合は、
喪家に連絡してお線香をあげに行ってもよいかを確かめます。
了承を頂いたら、香典でなく、お供え物を持参するといいでしょう。
高級線香などが良いと思います。
最後に
家族葬を行うのは、地域性もありますし、また参列者が50人を超えるようで
あれば一般葬のほうが良いと思います。
万が一弔問を受けた場合は、追い返すことは出来ませんから弔問をうけます。
もし香典を頂いてしまった場合は、お返しは用意しましょう。
家族葬であったこととは別問題と考えます。