先日義父の四十九日に法要に出席しました。
その時に和尚様が次のような話をしてくださいました。
お仏壇にお供えする花などはどちらに向けるべきか、
ご本尊様とか、お位牌さんに見せる様に置くのか、こちら(私)が見える様に
置くのか?
少し気になっていることでもありましたので、大変勉強になりました。
今回は、このことを記事にまとめてました。
・お仏壇へのお供え 花や果物の向きは
・お仏壇へのお供え 御香典やお供え物の文字の向きは
・お仏壇へのお供え お霊供膳の向きは
・まとめ
お仏壇へのお供え 花や果物の向きは
お仏壇にお供えするお花は、こちら(私)からみてきれいに見えるように
供えていますね。
でも、考えてみてください。
仏様やご先祖さま、お位牌さんに「どうぞ奇麗なお花をみてください」
という願いをもってお供えするので、本来は仏様やお位牌さんから
よく見えるように置くべきではないでしょうか。
このような疑問をもったことはありませんか。
今回、和尚さんはこのことについて話をしてくださいました。
正しくは、こちら(私)からみてきれいに見えるように供える、
という事でいいんです。
果物も同じです。
例えば、すこし虫食いがあるとか、見た目に良くない面がある場合は、
その面をこちら(私)から見えないように供えればいいんです。
なぜかというと、
仏様側から「きれいなお花を有り難う、お花のように美しく生きていて
ください、みんなで食べてください」と私たちにも分け与えて下さっているのです。
これが仏様の願いであり、仏様からこちら(私)に功徳がもたらされます。
よって、お花や果物などのお供え物は、こちら(私)からみてきれいになるように
供えます。
お仏壇へのお供え 御香典やお供え物の文字の向きは
では、御香典や御霊前等のお供え物に文字が書いてある場合の文字の向きはどちらに
なるように供えればいいのでしょうか。
上で述べたお花や果物と同じように考えます。
つまり、こちら(私)からみて文字が読めるようにおきます。
お仏壇にお供えする場合は、上記の様でいいのですが、
人に直接手渡す場合は、相手が文字を読めるようにして渡します。
お仏壇へのお供え お霊供膳の向きは
例外があるのです。
お霊供膳(りょうぐぜん)は、お箸を仏さま側に向け、仏様に食べていただける
ように置きます。
お霊供膳(りょうぐぜん)とは、 仏壇にお供えするお膳の ことです
まとめ
仏教の教え「回向(えこう)」というのがあります。
これは「回り差し向ける」という意味で、仏様ら自分に功徳がもたらされること
をいいます。
法要はみな回向なんです。
お花もきれいな方(正面)はお参りする方々の方に向けて飾りますが、
これも「回向」なんです。