お墓まいりの時に、墓石に水をかけますか。
墓石に水をかけても良いという方もいれば、水をかけてはいけないという方
もいます。
本当はどっちなんでしょうね。
今回はお墓に水をかけるかけないの件と墓石の掃除のし方について記事に
してみました。
・お墓に水をかける理由
・お墓に水をかけない理由
・墓石の掃除の仕方
・最後に
お墓に水をかける理由
お墓に水をかけるのは、様々な理由があります。
・墓石を清めるためです。
・水は、あの世での飢えの苦しみから救う供物の意味があります。
仏教では人は亡くなられたあと、6つの世界を輪廻(りんね)すると
言われてます。その6つの世界の中の餓鬼道(がきどう)という世界には
お水がないのです。
ご先祖様が喉が渇いて苦しまれているのをお水をかける事で、
少しでも渇きから救う行為とされてます。
・墓の周辺をうろついている餓鬼(がき)への施しとも言われています。
阿弥陀様の慈悲のこころです。
■六道輪廻(りくどうりんね)
先ほど述べた、六つの世界を輪廻(りんね)するとか餓鬼道(がきどう)とか
何のことでしょうか。
ちょっと気になりませんか。
そこで、少しだけ六道輪廻(りくどうりんね)についてすこしだけ触れてみますね。
六道の6つの世界
・天道 (てんどう); 天人が住む世界で、生前に良い行いをした人達の住む世界。
・人間道 (にんげんどう); あなたが今住んでいる世界。
・修羅道(しゅらどう); 阿修羅(悪魔、鬼神で戦いを好む)がすみ、ずっと戦いを
繰り返す世界。
・畜生道(ちくしょうどう);けだものに生まれ変わる世界。
・餓鬼道(がきどう);餓鬼の住む世界。生前の悪行により常に飢えと喉の渇きに苦しむ。
・地獄道(じごくどう); 生前の悪行により、あらゆる苦しみを受け続ける世界。
輪廻(りんね)とは、六道の世界をくるくると生まれ変わり続けることをいいます。
六道輪廻とは
すべての生き物は、生前の行いにより六道の世界に生まれそして死んでいくことを繰り返す。
魂は滅することなく、亡くなった後もまた生まれそして死んでいく。
ということになります。
六道輪廻から離れることができると、極楽往生することができます。
これを解脱(げだつ)といいます。
解脱するためには、欲や妬みなどの煩悩を全て克服すればいいのですが、
なかなかできませんよね
普通は無理だと思います。
こんな時に六観音が救ってくれます。
六道の救ってくれる観音様は、
・天道 如意輪観音(にょいりんかんのん)
・人間道 准胝観音(じゅんていかんのん)
・修羅道 十一面観音(じゅういちめんかんのん)
・畜生道 馬頭観音(ばとうかんのん)
・餓鬼道 千手観音(せんじゅかんのん)
・地獄道 聖観音(しょうかんのん)
どの世界にいても観音様が救いの手を差し伸べてくれるのです。
■ジュースやお酒をかけるのは止めましょう。
糖分が酸化して石に含まれている鉄分と融合して変色する可能性があります。
お墓に水をかけない理由
墓石は仏様であり故人そのものですので、その頭や顔に当たる
墓石に水をかけるのは良くないということです。
まとめると
お墓に水をかける理由、書けない理由をみてきましたが、
結局のところ、どちらでも良いのです。
本人の気持ちで決めればいいのです。
または、各々の地域の習俗/慣習に従えばよいと思います。
墓石の掃除の仕方
■墓石の掃除をするのに必要なのは、
・雑巾(新品)
・歯ブラシ(新品)
・手桶(水桶)
雑巾と歯ブラシは新品を用意します。
使い古しを使うのは、ご先祖様に対して失礼になります。
■掃除の仕方
・雑巾を桶の水につけて絞ります。
・石碑の上から下へと丁寧に拭いていきます。
・名前の掘られているところは、歯ブラシで汚れをかきだします。
・雑巾は汚れたら桶で洗ってから続きをきれいにします。
・最後に、もう一枚の使っていない雑巾でからぶきします。
まとめ
お墓に水をかけるのは、本人の気持ちで決めればよくて、どちらでも良いのです。
お盆、お彼岸などに行うお墓の掃除は、新品の雑巾や歯ブラシをつかいましょうね。