結婚式の招待状をいただきました。
しかし、少し前に不幸があり義父の葬式に参列しました。
結婚式の日は、義父の四十九日あけですが、まだ喪中です。
結婚式は辞退すべきでしょうか。それとも出席していいでしょうか。
招待状への返信はどう書けばいいのでしょうか。
今回は、喪中の結婚式への出席は辞退すべきかどうか、招待状の返信マナー
について記事にしました。
・忌中喪中とは何時までをいうのか
・喪中期間中の結婚式への出席は辞退すべきかどうか
・結婚式の招待状の返信マナー、書き方
・まとめ
忌中喪中とは何時までをいうのか
まず最初に忌中、喪中とは何かという事と期間について確認しておきましょう。
■忌中とは:近親者がなくなった際に、喪に服し死の穢れから避けること。
神道は、血や死を穢れとしてあつかいますが、
仏教は、血や死を穢れとしてあつかいません。
■忌中はいつまで:
・不幸があった時から、仏式では法要を営む四十九日。
・神式では五十日祭まで。
・キリスト教は1か月後の召天記念日または五十日祭まで。
忌中は、お葬式などで、仕事や学校を休む必要があります。
故人との関係によって、忌引き休暇の日数が異なりますが、
会社で決められていますので確認しておきましょう。
1日から10日間くらいだと思います。
ただ、会社によっては忌引き休暇が整備されていない場合もあります。
■喪中とは:故人を偲ぶ期間です。
ただ、浄土真宗やキリスト教には、忌中・喪中の概念はありません。
■喪中はいつまで:
宗教を問わず1年間とするところが多いです。
喪中は明治時代には太政完布告で喪中に関する取り決めがありましたが、
昭和22年に撤廃されました。
続柄による、一般的な喪中の期間は以下のようになります。
長くて13か月、約1年です。
・父母・義父母:12ヶ月〜13ヶ月
・子供:3ヶ月〜12ヶ月
・祖父母:3ヶ月〜6ヶ月
・兄弟姉妹:30日〜6ヶ月
・曾祖父母(そうそふぼ):喪中としない
・伯叔父母(はくしゅくふぼ):喪中としない
喪中の範囲は上記のように
一般的に2親等までが範囲とされ、3親等からは喪中としないことが多いです。
しかし、3親等以降でも、同居しているなど、故人との関係性が深い場合には、
喪に服すことがあります。
喪中期間中の結婚式への出席は辞退すべきかどうか
喪中には、慶事の執り行い、また参加することを控えるのが普通です。
よって、喪中の結婚式への出席は辞退するのが良い、という事になります。
しかし、しかし、忌明け(四十九日)を迎えていればいいという意見も多く
あります。一方、友人の親族や親戚には、喪中の人が出席するのは縁起が悪いと
思う人がいる事も、当然、考えられます。
そこで、喪中に出席するには周囲と相談して決めるのが良いでしょう。
結婚式の招待状の返信マナー、書き方
欠席する場合には理由を書きますが、その理由によって
「理由をはっきり書く/はっきり書かない」が分かれます。
■忌中、喪中の場合は、言葉をにごして書きます。
「やむを得ない事情により」と書きます。
例えば、
○○さん ご結婚おめでとうございます。
せっかくお招き頂いたのですが
やむを得ない事情により出席することができません
お二人のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
■出産などのおめでたい欠席理由や、以前から日程が決まっている海外出張など、
相手側も納得できる理由なら欠席の理由としてむしろ書いた方が良いとされます。
■招待状への返信の書き方
・出席・欠席
「御出席」「御欠席」の いずれかを選び、「出席」 または「欠席」の
2文字だけを◯で囲みます。
「御」の字は二本斜線で消します。
さらに、選ばなかった方を縦二本線で消すと丁寧になります。
なお「ご出席」「ご欠席」のように、ひらがなの「ご」の場合も同様に、
選んだ方の2文字だけを◯で囲み、「ご」の字は二重斜線で消します。
・住所
住所については「御住所」「ご住所」の「御」または「ご」の字を二重線で消します。
・氏名
氏名については「御芳名(氏名)」 欄の「御芳」の文字も二本線・二重線で消します。
ちなみに芳名(読み=ほうめい)とは相手を敬って使う「氏名」を表す言葉です。
「芳」の字も忘れずに消しましょう。
・氏名の欄に「様」がついていれば、これも二重線で消します。
・空きスペース
出欠の返事だけでなく葉書の 空きスペースにメッセージを添えると良いでしょう。
欠席の場合には結婚のお祝いメッセージと欠席の理由を書きます。
■ユーチューブに招待状の返信マナーがありました。
参考になりますので、ご覧ください。
招待状の返信マナー
まとめ
喪中の結婚式への出席は欠席とするのが普通です。
しかし、忌明け(四十九日)を迎えていればいいという意見も多くありますので、
出席をしたい場合は、相手方や周りの方と相談して決めるのが良いと思います。